酒米の種類:五百万石とその特徴

山田錦酒米の前回記事はこちら!

五百万石酒米

五百万石は1938年、新潟県農業試験場長岡本庁舎で生まれました。 1944年に「公生290号」と命名されたが、第二次世界大戦により研究が一時中断され、1956年に最初の試醸が行われ、翌1957年には「公生290号」と命名された。新潟県の米の生産量が500万石を突破したことを記念して「五百万石」が作られました。

五百万石は、寒冷地の気候に合わせて開発された生育の早い早生品種です。五百万石は小粒で高い精米歩合には不向きですが、麹菌が入りやすい芯板(しんぱんく)が大きいのが特徴です。濃厚な山田錦や雄町とは異なり、五百万石はやや硬めで、山田錦で造られる濃厚でコクのある日本酒に比べて、キレがありすっきりとした味わいです。芯が強く、新潟流を代表する軽快な辛口酒造りに最適な米です。

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山田錦(左)vs.五百万石(右)

現在、五百万石は日本全国で栽培されており、新潟県、富山県、石川県、福井県が最多産地です。山田錦に次ぐ生産量の酒米で、二大酒造米の一つです。

五百万石のおすすめ日本酒

辻善兵衛商店は1754年創業、栃木県で200年以上酒造りを続ける老舗の酒蔵です。歴史と伝統を守りながら、常に最新の技術を取り入れ、地元の米と水で醸す純米吟醸。 「小さいからこそできる手作りの味」を合言葉に、地域に密着した栃木ならではの味わいのある酒造りを目指しています。

五百万石のすっきりとした味わいを味わうなら、精米歩合53%の純米吟醸がおすすめ。雑味の少ない中部を加熱処理せずに瓶詰め。香りはフルーティさを感じさせ、口当たりはキレが良く、フレッシュでさわやかです。食事の邪魔をしません。

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