日本三大杜氏:南部杜氏を知り、酒を飲む
杜氏(とうじ)とは、酒蔵の酒造りの責任者で、酒造りのスタッフを監督・管理する人のことです。杜氏は酒造りの責任者、倉本は酒蔵の経営者です。
現在の湯治制度は、江戸時代(1603~1868)に確立されたと考えられています。それまでは、朝廷の酒造りを担う三木の司と呼ばれる役所で働く女性が酒造りを担っていました。しかし、江戸時代に入ると酒が盛んになり、一度に大量の酒を醸造する必要が出てきました。酒の工業化は、酒造りがより労働集約的な仕事になり、男性が引き継ぐことを意味しました。酒蔵の風紀を保つため女性の酒造りを禁じていた時代もありましたが、現在では女性の杜氏や蔵人も珍しくありません。
湯治制度は、やがて湯治グループの形成につながりました。これらのグループの目的は、コンテストやワークショップを開催し、情報を交換し、醸造技術を向上させることでした。日本各地に杜氏グループが存在しますが、中でも有名なものは「日本三大杜氏」として知られています。兵庫県の丹波杜氏、新潟の越後杜氏、岩手県の南部杜氏が有名です。
南部杜氏とその酒の特徴
南部杜氏は、岩手県石鳥屋町発祥の杜氏集団。会員数は日本一で、最盛期の1965年には3,200名を数えました。南部杜氏の技術の素晴らしさは全国に知られ、多くの会員が酒造師匠として全国の酒蔵に招かれています。 .その技の真髄は、岩手の寒冷な北国の地の利を生かした低温・長時間発酵技術によるキレのある香りとキレのある後味の酒造りです。
南部杜氏の伝統と技を受け継ぐ酒蔵のひとつが、1871年創業の朝開酒造です。朝開の南武シリーズは、岩手県の米と水と人で造られた酒のシリーズです。あさびらき 南武竜伝承造り 大吟醸 南部杜氏の技を存分に味わえるお酒です。
酒造りのベストシーズンは寒い時期で、南部杜氏伝来の技で丁寧に醸されたお酒です。口の中に広がる華やかな香りと、キリッとした辛口の味わいが見事に調和した大吟醸です。冷やして、または常温でお召し上がりください。
次回は兵庫の丹波杜氏をご紹介しますので、続報をお楽しみに!
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